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101回目のベッド・イン(2015)

MOOSIC LAB 2015 審査員特別賞/女優賞(ベッド・イン)

『101回目のベッド・イン』

監督:サーモン鮭山|脚本:当方ボーカル|音楽:ベッド・イン|撮影:宮永昭典|出演:破れタイツ(西本真希子、吐山ゆん)、ベッド・イン(中尊寺まい、益子寺かおり)、三元雅芸、渡辺佑太朗、深澤和明、竹本泰志、世志男、松浦祐也、津田篤、ミス・モンゴル、和田みさ、太田美乃里、倖田李梨

★新進気鋭の女性監督ユニット”破れタイツ”が、突如現れた謎の2人組”ベッド・イン”に撮影を乗っ取られて何故かトレンディドラマを撮るハメになり…。ピンク映画界からサーモン鮭山監督&凄腕の脚本家・当方ボーカルが殴り込み!90′sバブル期の輝きを現代で再生・更新するユニット”ベッド・イン”が堂々の銀幕デビュー!(カラー/70分)

◉サーモン鮭山+破れタイツ

アクの強いキャラクターでピンク映画等に出演。監督作は『恋のプロトタイプ』『EIKEN BOOGIE~涙のリターンマッチ~』『はじめての悪魔祓い』等コメディ多めのサーモン鮭山と、辛いことをも笑いに変えて走る女子2人、吐山ゆん・西本マキからなる、監督、脚本、出演全てをこなすガールズ映画監督ユニット”破れタイツ”によるムーラボ限定タッグ、堂々登場!?

◉ベッド・イン

日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末〜90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドルユニット。中尊寺まい&益子寺かおりのロック姐ちゃんなライブとおやじギャル的な発言やTwitterで日本各地を毎度おさわがせします中!

※審査講評

(グランプリ選出に)抵抗がなくはないんです。サーモン鮭山監督&当方ボーカルさんだから巧くて当然というか、本職のプログラムピクチャー感がハンパないので(笑)。ただベッド・イン自体のキャラクターや世界観、さらに楽曲が作劇のエンジンになっているのは大きい。しかも「等身大」担当=破れタイツとの対比構造&二焦点により、ベッド・インがティンカーベル的な「バブルの妖精」みたいに見えてくるという。(森直人/映画評論家)

「ベッド・インにはこの企画しかないだろう」というイッパツ勝負。そしてヤリ逃げ感。あと、監督役の破れタイツの特徴がきっちり盛りこまれている気がしました。ふたりは、かわいらしいし、元気だし、おしゃべりも楽しいですけど、アグレッシブさが出過ぎちゃっているせいで、やたらスベってるところがあってオモろい(ごめんね!)。で、「そろそろ次のステージに踏み出さなきゃヤバいぞ」というギリギリ女子感もあって。そんな破れタイツのお尻を叩いているような映画でした。(田辺ユウキ/ライター)

MOOSIC LABなのか、これは…?観ているうちにそんなことはどうでも良くなり、ベッド・インという渦潮にただ為すすべもなく巻き込まれた感じです。輝いていると言われなければ電球口を咥えてでも輝くわよ!という気迫を感じて元気出ました。講評を最も必要としていない作品なのでは。(林未来/元町映画館)

「タイムマシンはもう既に開発されていたんだ!」ーーー脳内は中学一年生のころへ巻き戻し。親父が撮り溜めていたビデオの中にたまにあったのが「スーパーJOCKEY」。昼の番組にも関わらず「熱湯コマーシャル」をはじめとした呆れるぐらいの淫乱っぷりに魅了され、ひたらすら「スーパーJOCKEY」が録画されているビデオを探す青春時代でした。「あの浮ついていて、猥雑な時代に戻してくれ‼」そんな切実な想いを叶えてくれたのが今作。それもこれもベッド・インのお二人のおかげですよ!キャラクターによって無理やりバブルの時代に引きずり戻す、存在がタイムマシン的!ただ、キャラクターとして超ど級に濃いこの二人を映画に組み込もうとすると破たんしかねません。そこを、サーモン鮭山監督と当方ボーカル、突っ込み役としての破れタイツによってベッド・インという超凶悪なボケを受け止めています。おかげで、なぜか最後プロレス対決が出てくるようなほど良く破たんした映画に!そんな超濃厚な存在で本来なら付け入る隙もないベッド・インをなんとか映画の世界にぶちこもうとする姿勢ことが実にMOOSIC的精神!(大下直人/Kisssh-Kissssssh映画祭)

吐山ゆんさんはちょうどいい。ちょうどいい可愛さだし、ちょうどいい演技だし、ちょうどいい雰囲気だし、多分、性格もいいのだろうなぁ。監督業もがんばってほしいですが、もっともっと役者としての吐山ゆんさも観てみたいです。これからも各監督、ゆんさんをぜひキャスティングしてください!!(飯塚冬酒/横濱HAPPY MUSIC!映画祭)

ベッド・インの強烈な存在感。インパクトは1番でした。最初から最後まで徹底してベッド・インで、プロレスへの流れもSF的展開も、ベッド・インだからありだと思わせる。満員の劇場が爆笑で包まれる瞬間に居合わせたことは、貴重な映画体験でした。ただ、MOOSIC LABの作品として音楽の力が弱かったのが少し残念。(下北沢映画祭運営委員会/田村)

作家×音楽の構図が、バブル×現代のせめぎ合いに置換されているコンセプトなのだと思うのですが、ベッドインと破れタイツのそれぞれの良さを殺し合っている印象でした。素材が素晴らしいので本当にもったいない!!!現代にベッドインがバブルの魔法をかけるような作品が見たかったです。ベッドインに関しては、こんなに新鮮にバブルを感じる事って未だかつてなかった!!というくらい衝撃受けました。音楽の部分は魅力を感じたシーンが少なかったので、女優賞のみで。黒澤佳朗(G-Shelter)

すっごい面白い。面白すぎ。良すぎ。頭おかしくなりそう。体張り過ぎ。雑誌やWEBのインタビュー記事を吹き出しながら読んでいたベッド・インさん、彼女たちが動いているところ初めて観ました。実際そのままでした。インタビューのまま映画でも動いていました。だいじょうV!ナンパじゃないけど、半端じゃない!だーよーねー。死にましぇーん。れっつ、しだるまタイム。『ロッキー』を観た後観客がシャドウボクシングをするように、真似せざるを得ないです。押して押して押しまくる押しの一手なのに一向にバブルネタが尽きる気配がなく、その無尽蔵さ、タフネスが怖いです。笑いすぎて死にそう。しかし映画には「失われたバブルの思考を弱体化した現代人に伝える」というメッセージがあり、ベッド・インは使命があって映画に出演しているわけで、そこに素直に感動しました。あと、二人があまりにも強烈すぎて、破れタイツのお二人が本当に可愛いです。ラストの「破れタイツ、とか?」の笑顔に広末感じてマジで恋するバブルへGOでした。(西島大介/漫画家)

正直よく分からなかったです。(松村厚/第七藝術劇場)

すみません。ノレませんでした…。世代的には直撃してるんですが、ホント避けてたんで。ツッコミ待ちのごとき、ゆるめのカット尻や構図も映画制作の現場を舞台に据えたメタ構造も、まどろっこしくて。とか、思ってたらエンドクレジットのベッド・インの音楽がとても良かったので、出会い方が悪かったのかなぁ、と困惑。そして後日会ったバイトくん(西島審査員)が本作を絶賛していたので、さらに混乱している所です。(溝口徹/横川シネマ!!)

映画の中で映画をつくることでのカメラポジションなのか、それともこの監督のスタイルなのか、劇中のカメラワーク、ショットの使い方はなかなかいい感じで、それが活きているだと思った。プロレスシーンもだが、この少し緩い感じもまたこの監督の持ち味であるのであれば、劇中でのべッド・インの音楽があまり活かされてない感じがした。緩さの中にもどこかがっちり本気がみえるほうが彼女たちの音楽が(結構好きな音楽だけに)映えたのではないかと思った。そういった少し空気が変わるシーンがどこかにあったら良かったなあと個人的には強く思った。(菅原睦子/仙台短篇映画祭)

これも好き嫌いが激しく分かれる作品だと思いますが、(チープであるけれども)丁寧に物語を語ろうとする意思があったと思います。しかし逆に丁寧すぎるのか、ベッド・インさんのキャラの面白さ以上のものが出る瞬間がなく、平坦な展開に終始した印象です。こういう作品のなかに、どこか切実な瞬間が突如湧き上がると、ドキッとして一気に作品の強度が上がってくるものですが、そういうものがほしかったです。言ってしまうと、ベッド・インをダッとひんむいて、破れタイツをガッと破ってほしかったです。そこから生まれるものを見たかった。……準グランプリに挙げたのは、俳優=アーティストの魅力を物語にすべて集約させて表現しようとしていたためです。ただそれはアーティストの魅力に奉仕はすれども、果たして「映画」と「音楽」の掛け算なのか。濃いキャラクターが売りのアーティストに対して、その強いキャラクターを揺るがす作り手からの仕掛けが足りないと思ったことも確かです。(田中誠一/立誠シネマ)

まさに〈MOOSIC LAB〉版『バブルへGO!』(笑)。日本がバブルで大変なことになってた時、小学生だった自分は今回の映画を観て、いろいろ思い出した。ボディコン戦士のベッド・インはバブルから現代に来てしまったお姉さんたち。やることなすことバブルとトレンディドラマに侵されてるベッド・インの清々しさ。
対抗していく破れタイツもベッド・インの前では(笑)。城定秀夫組のサーモン鮭山監督が描く、世にも楽しいベッド・イン大戦が今始まる。(坪井篤史/シネマスコーレ)

最高!ベッドインの衣装も全部可愛いし、楽しいだけ。moosic企画を馬鹿にしてる感じが笑えます。(コムアイ/水曜日のカンパネラ)

トレンディ・ドラマを知る世代と知らない世代とで評価が大きく分かれそうな作品だが、ベッド・インのキャラの突出ぶりには誰もが圧倒されざるをえない。観客がベッド・インのノリについていけない状況は作品内で先取りされており、ベッド・インの空回りぶりが生み出すむなしさ、さびしさには奇妙に惹かれるものの、ミュージシャンとしてのベッド・インの魅力が十分に描ききれていないのは残念だった。(松本CINEMAセレクトSTAFF一同)

当方ボーカルさんの脚本もサーモン鮭山さんの演出もさすがだ。映画として面白い。更に、自ら監督・脚本・出演をこなす破れタイツさんの登場もあり、劇中のトレンディドラマも含めとても充実している。ベッド・インのお二人も魅力的に映っていた。ただ、「音楽と映画のコラボ」としては、音楽のぶつかり方が少し弱いかなという印象を受けた。ラストのプロレスもとても面白かっただけにそれが残念だ。(井上経久/新潟シネ・ウインド)

バブル期も知っているのでトレンディなパロディもベッドイン嬢のアヘアへ感も楽しめますが、一体全体、音楽はいずこへと思っていたら、最後にベッ ドイン嬢が演奏をしており、そうかミュージシャンだったわねと、ハタと気が付いた次第。脈略無いのかあるのかの突如のプロレスシーン。ギャー、 ウォーと奇声をあげて怪演する悪役レスラー和田光沙に魂を感じます。(家田祐明/K’s cinema)

とにかくベッド・インの破壊力にやられる。なんなんだ、この人たちは・・という戸惑いから始まり最後には「ベッド・イン最高!」という気持ちになるから不思議。したコメで受賞した後の破れタイツがベッド・イン主演で映画を撮るという設定の映画を、サーモン鮭山+破れタイツが撮るという構造だけでも面白い。(山﨑花奈美/MOOSIC LAB札幌編主宰)

未着(九龍ジョー)