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【NEWS】岩井俊二監督が登壇!17歳女子高生監督が描いた青春映画 「脱脱脱脱17」上映後、若手監督に映画界で生き残る方法を伝授!?

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ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016で審査員特別賞&観客賞W受賞、音楽×映画の祭典MOOSIC LAB 2016で準グランプリをはじめ4部門受賞、その後海外の映画祭でも上映されてきた、撮影当時17歳の女子高生監督が描いた青春ロードムービー「脱脱脱脱17」が9/2(土)渋谷ユーロスペースにて公開初日を迎えた。

上映前にはキャスト、監督、プロデューサーによる舞台挨拶が行われ、満席立ち見状態の盛り上がりで上映が始まった。そしてアフタートークには、特別ゲストとして映画監督・岩井俊二が登壇した。岩井監督は本作にコメントも寄せており、松本花奈監督と本作について、そしてこれからを支える若手映画人へのメッセージなどを語った。

本作の主人公ノブオの「屋上で応援を続ける34歳のおじさん男子高校生」という突飛な設定について、岩井監督の高校時代にも似たような人がいて、講演で母校を訪ねた時未だにその生徒がOBになってもよく学校に出没していたエピソードを語り、個人的にはリアリティを感じたという。そして岩井監督本人も映画を撮りながら大学に6年いた過去を振り返り、自身もある意味ノブオと重なると暴露。会場の笑いを誘った。

音楽×映画のコラボレーションをテーマに制作された本作にちなみ、映画で音楽を効果的に使用することの難しさについての話題となり、岩井監督自身は何年後かに「ここら辺は覚えてくれているだろう」というシーンを基準に音楽を使用していると演出の秘訣も語った。
そして松本監督の「監督にとって重要なものは何か」という質問について、「作品を完成させること」「全員の命を預かる責任」と答えた。映画監督になってから、日常でも素早く救急車を呼べるようになったという。

しかし何より重要なのは「予算とスケジュールを守ること」とし、「それを守らないと次の仕事が来ない。それさえ守れば多少映画がダメでもコンスタントに仕事がくる」と監督として生き残る術をぶっちゃけトークで伝授。会場は笑いに包まれた。

若い世代については、岩井監督の時代にはまだ残っていた「監督は怒鳴っていていい」という風潮を“黒澤明イズム”と表現し、それと対照的に敬語で役者に気を遣って演出する若手監督達に時代の違いを感じながらも、「敬語の使い方が巧み。ゆとり世代にはネガティブな印象どころか優秀な印象しかない。」と語った。

最後に、本作について「大好きな映画」と評し、「この年齢でこのくらいのものを作らないといけないという新たな水準が生まれ、若い人たちがより良い作品を作り、映画界を盛り上げていって欲しい」と若手監督達にエールを送った。

映画「脱脱脱脱17」は渋谷ユーロスペースにて9月15日まで上映。連日様々なゲストを呼んでのトークイベントを開催予定。詳しくはユーロスペースのHP、映画公式Twitterなどをチェックしてください。


公式サイト(作品詳細):http://dadadada17.com

公式twitter:@dadadada17film

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