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TOKYO INTERNET LOVE(2016)

MOOSIC LAB 2016 コンペティション 公式出品作品

公式サイト

『TOKYO INTERNET LOVE』

出演:りりか、矢川葵(Maison book girl)、今川宇宙 ほか

監督・脚本・編集:スズキケンタ|音楽:ラブリーサマーちゃん ほか|撮影:稲垣謙一、萩原楽太郎|企画:直井卓俊

昨年のMOOSIC LAB 2015のオープニング映像を手がけた若き映像作家・スズキケンタ×彼自身がMusic Videoも手がけて来たラブリーサマーちゃんの新世代タッグが堂々参戦!

◉スズキケンタ

1996年生まれ、映像作家。10代前半からアニメーション作品や短編映画をネットに公開し、作品は国内外で評価されている。最近ではファッションブランド・BALMUNGやきゅんくんの映像を監督。ラブリーサマーちゃんの一連のMVを手がけている。

◉ラブリーサマーちゃん

1995年生まれ、現役大学生20歳の女子。2013年の夏より自宅での音楽制作を開始し、インターネット上に音源を公開。SoundCloudやTwitterを中心に話題を呼んでいる。昨年アルバム『#ラブリーミュージック』を発売。


■審査講評

おんなのこをこれほど魅力的に撮れる人は少ないのでそれだけでもう一生ついていきますな気持ち。そして音の出ている場所ではなく、音を受け取った人の細部にこそ“音楽”が宿っているという、今まで誰もMOOSICで描いてこなかった音楽の存在意義を何より切実に感じられたのがこの作品。ーーー林未来(元町映画館)

音楽というのは受け手の精神性でだいぶ変わってくるものかと思うんですが、そこを描きすぎずにそれを表現し、なおかつ他者との関係性も描けていて、これが音楽かと納得させられました。ーーー小田祐二(宇都宮ヒカリ座)

>「MOOSIC LAB」ではよくあることだが、この作品でも女優たち(りりか、矢川葵、今川宇宙)は魅力的に描かれている。森の中のロケーション撮影をはじめ映像は美しく、ラブリーサマーちゃんの音楽やサウンドトラックも、女優たちと調和している(その意味では化学反応はないのだが)。いっそ男たちを登場させない方がこの作品のポテンシャルを最大化できたのではないか。ーーー松本CINEMAセレクト

スズキケンタくんの才能には非凡なものを感じました。もう少しストレートな編集をしたらどうだったんだろう?もう少し長尺にしたらストーリーも見えてたのかな?素材はまだ沢山ありそうな気がするので別バージョンも拝見したいです。ーーー遠田孝一(プロデューサー)

RIRIKAさん素敵でした。ーーー木下茂樹(テレビ西日本)

チハが光る黒い板を通して、世界と繋がってから、一気に話が加速して引き込まれた!一見インターネットの世界にはなんでもあるように見えるけど、結局なんにもない。でも、チハは自分の意思を持って、現実の世界へ踏み出した。そのシーンにこの映画で言いたかったことが全てがつまってるんじゃないかと思った。そしてあの曲線。冒頭と最後ではだいぶ感じ方が変わって、最後の曲線には心が入って気持ちがのっていたように見えた気がした。ーーー山口(下北沢映画祭)

「あちら」に踏み出した後半の映像と音楽は心地よかったです。ラストの海に向かすショットはとても印象的でした。後半は何となくPVぽいなあと思いましたが、少し震災のこと等も思い出してしまいました。前半の引の映像はいい感じなのですが、二人が向き合って話すショットやおのおのに切り替わってのショットが、なぜか落ち着きませんでした。窮屈さなのかなとも思いながら、少しイライラしました。なので前半物語に入っていくのがなかなか出来ませんでした。前半が分離して見えてしまい、後半だけが印象に残っています。繋がりを感じるシーンは、もう少し何かできたのではという思いがありもったいないなあと思いました。ーーー菅原睦子(仙台短篇映画祭)

監督やアーティストの前情報何にも得ずに観たので、「題名からしてPerfumeとか、きゃりーぱみゅぱみゅみたいなテクノポップみたいのがガンガン流れて、初音ミクみたいなのが出て来て、サイバー深イイ話やるんでしょ」と決めつけていたら、思いのほか手触り感のあるアナログな作品で、狼狽しました。確かに考えてみれば今のインターネットにまつわるコミュニケーションってゼロ年代で描かれていたように匿名性を帯びた不気味なもんじゃなく、本人の人間性やパーソナリティが紐付くもんですよね。各々ペルソナを持って、現実の人間関係の拡張していくもんなんですね。今作でもインターネットとはあくまで場であり、きっかけであり、触媒でもあるんじゃないですか。そこにインターネットがなければ出会えなかった人はいるし、生まれなかった音楽がある。そういうインターネットっていう結びの中で生まれる「愛と青春」がここにあった!!ーーー大下直人(Kisssh-Kissssssh映画祭)

おもしろいと思える要素がたくさんありました。ただ、スズキケンタ監督のミュージックビデオや動画サイトにアップされているムービーを超えているかと言うと、そうではない気がします。監督は、自分の世界を「映画」として広げていくことを、いろいろと試行錯誤していたのではないかと想像します。それが本来の資質をちょっとずつ、欠けさせてしまったような。いろんなシーンを接続するものが、雰囲気でしかないです。スマートホンの使い方然り。それでも、サウンドクラウド的なコンテンツ、それに群がるリスナー、自分の音楽世界に浸りすぎて他人の声が聞こえなくなる人物。もっとも「音楽」をキーワードに出来ていると思いました。一方で、キーワードでしかないとも思いました。脚本がもうひとひねりあれば!ーーー田辺ユウキ(CO2宣伝プロデューサー)

何というか、いろいろと勿体ない。まず、最初の男女の部屋でのやり取りが長すぎて、この先を観続ける気が失せてしまった。ことはたいして複雑ではなく、なのに描くべき(フォーカスすべき)を描かず、あってもなくてもいいようなことを綴ってゆく。男がデスクトップに向かって踊るくだりはまったく必要ないと思うし、中盤から後半に至る展開は、ただ印象が流れていくように感じ、「もう終わり?」となってしまった。設定やモチーフには見せるべきものがあっただけに、惜しいと思う。ーーー田中誠一(立誠シネマ)

ラブリーサマーちゃんの歌が「弾き語り」であり、それはそれで良い曲ですが、「ネットレーベル? なのに弾き語り?」という不思議なバランスで、実はわかりやくすネットト的ではない。むしろ、気楽な『電気100%』に「インターネットラブ」を強く感じました。風呂でだべってるだけだけど、あまりにもいい塩梅、食品まつりのトラックも相性良く未来の映画のよう。映像の自体が動画化されたW・ギブソン『ニューロマンサー』の装丁のよう。ーーー西島大介(DJまほうつかい)

「インターネットと東京と似ている。もうインターネットは特別なものじゃない。」などのキャッチフレーズを聞いて、意識して観ていたんですが、初見では最後までよく分かりませんでした。ーーー黒澤佳朗(沖縄G-Shelter)

もうちょっと腹割ってもらえたらなぁ…と。こっちが、意味を見つけようとし過ぎたのかもしれないけど。ーーー溝口徹(横川シネマ)

部屋の中を一心不乱に肉体がビートに乗って暴れてる青年の姿は最高だった。音が肉体に入り込み踊りだす。そこには一瞬のかがやきがあった。大袈裟に言えばアップルのコマーシャルでも見てるかのようだった。去年のMOOSICオープニング映像を感覚で撮ったスズキ監督らしく画としては良いシーンが見えてはくるが、全体を通してよく分からないまま過ぎていったのが残念だった。ーーー家田祐明(K’s cinema)