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劇場版 復讐のドミノマスク(2015)

MOOSIC LAB 2015 準グランプリ/観客賞/ミュージシャン賞(細身のシャイボーイ)/女優賞(望月みゆ)/男優賞(福田洋)

『劇場版 復讐のドミノマスク』

監督・脚本:室谷心太郎|音楽:細身のシャイボーイ|出演:福田洋(ユニオンプロレス)、望月みゆ(バンドじゃないもん!)、ささかまリス子、竹下幸之介 (DDTプロレス)、アントーニオ本多(DDTプロレス)、細身のシャイボーイ、室谷心太郎、天野ジョージ(撃鉄)、みきちゅ(カラー/70分)

★不屈且つ不遇 のヒーロー”ドミノマスク”は暗黒魔王の手から世界を、妹を守れるのか!?アカシックのMVなどを手がける室谷心太郎×プロレスラー・福田洋×『日々ロッ ク』出演のシンガーソングライター”細身のシャイボーイ”のコラボで送るプロレスラー、アイドル、ミュージシャンが入り乱れて送る、ロマンチック・アクション映画!

◉室谷心太郎

1987年生まれ。東北芸術工科大学映像学科卒業後、映画「毎日かあさん」の制作進行を担当。監督作品『こちら宇宙郵便局第三集配エリア営業所』がNHKで放映。短編映画『平成アキレス男女』が国際芸術祭あいちトリエンナーレ2013にて上映。近年では撃鉄やアカシック、神聖かまってちゃんやバンドじゃないもん!らのMVを手がける。

◉細身のシャイボーイ

1989年1月10日生まれ。神奈川県横浜市出身。2013年、ラジオパーソナリティーになるために音楽活動を開始。学生時代、船舶の機関士を目指していた名残で、ライブ中は航海訓練所の白い制服を着用している。2014年公開の映画「日々ロック」に楽曲提供したことがきっかけで映画製作に興味を抱き、室谷組「復讐のドミノマスク」参加へ至る。

※審査講評

昭和40年代サンプリング的な特濃趣味の世界で“仲間”のキャラを泳がせる『劇場版 復讐のドミノマスク』。長編のエンタメとして成立するには「ずぶずぶ感」が強すぎるというか。ただ、細身のシャイボーイさんに関しては「素材」として旨味を存分に使いこなすクールな意識が監督にあったのではないでしょうか。画面の中で映える立ち姿も素晴らしく、演者としては今回ダントツで惹かれました。なるだけ多くの方を受賞リストに並べたいという理由で避けましたが、本当はベストミュージシャン賞にも推したかった。(森直人/映画評論家)

第1回のMOOSIC LABにノミネートされているような懐かしさがありました(笑)。ただ、短編であればあるほど、ネタは持ったと思います。お話を走らせるワケではなく、とにかく福田洋さん、望月みゆさん、細身のシャイボーイさんらの濃度を貼付けた映画でした。(田辺ユウキ/ライター)

色モノっぽくてあんまり期待していなかったのですがとても楽しめました。ドミノマスクの福田洋さんがすごくカッコ良い!もっと観たい!!一見普通のドラマなんですが細身のシャイボーイの歌がとても力強く効果的で、存在感が抜群でした。これがあるのとないのとでは大違い!普通のドラマをMOOSIC LAB的にする良い例だと思います。(林未来/元町映画館)

全編いい意味でテレビ的で、お茶の間感があって映画っていう敷居をとことん下げている。OPのドミノマスクのテーマソングといい、なぜか随所に入るアイキャッチといい、どこか80~90年代のヒーローものような空気があり、僕たちの懐旧の情を喚び起こします。特筆すべきは愛すべきボンクラ感ですね。福田さんやシャイボーイさんはひたすら不器用でイケてない。けど、こいつらのことずっと見守っていたい!テンプレみたな言葉だけど、実際そうなんだ!特にKisssh-Kissssssh映画祭2014の入選作品「よっちゃん、逃げちゃ嫌」にも出演していた室谷監督。センスよさげでモテそうなのに、たどたどしい感じがたまりません。この映画のキャストの皆さんは人に愛される才能がありますよね。あと、音楽と映画のガチンコ勝負というよりは音楽vs格闘技でしたね。最初の福田さんと細身のシャイボーイの対面シーン。シャイボーイさんが只管演奏する、構えながら聴く福田さん…自然と鳥肌が立ちました。ラストこそ文字通り「音楽」が加勢していましたね。加えて「ガメラ2 レギオン襲来」ラストというか、「ウルトラマンティガ」の最終回というか、人々のヒーローに対する祈りや願いを力に変える展開、ベタベタやん、けどそれがいい!(大下直人/Kisssh-Kissssssh映画祭)

よくも悪くもはまってしまう映画です。苦笑のオープニングからはじまり、役者の演技、音の悪さ、まさかの悪役、そんなものを全て吹っ飛ばす楽しさがあります。映画への情熱があります。そして、特筆すべきは、細身のシャイボーイさん。音楽で映画に闘いを挑んでいます。細身のシャイボーイさんのライブを観てみたいなぁ。(飯塚冬酒/横濱HAPPY MUSIC!映画祭)

8作品すべて「最初の音楽がどのタイミングで流れるのか?」に注目して観ましたが、最高に気持ちいい流れで音楽の力を感じることができたのが本作。細身のシャイボーイがギターを武器に、闘うように歌うシーンのカッコ良さ! 上映後にCDがバカ売れしていたのも納得です。そしてさくら役・望月みゆさんの絶妙な“イモウト感”。プロレスラー、ミュージシャン、アイドル。それぞれがハマり役を得て、室谷監督の世界の住人を楽しんでいる“三位一体感”がたまりません。くだらない話ではあるものの、決して内輪ノリに終わることなく、観客を置いてけぼりにしないエンターテインメント性も評価したいポイントでした(ただもうちょっとコンパクトにして欲しかった!)。そしてなんと言っても驚くべきは、福田洋さんのまさかの美声! ホレボレしました。(平井/下北沢映画祭運営委員会)

出演者キャラ立ちもテンポも素晴らしいのですが、音声の出来が致命的なのが本当に惜しい‥!ベストミュージシャン賞に推した細身のシャイボーイ。今回のmoosiclabは、ミュージシャンが作品の重要な役所や世界観を担っていたり、映像×音楽のせめぎ合いやコラボがうまくいっている作品多かったと思いますが、、細身のシャイボーイとして魅力伝わるシビれる演出が随所にあった所が決め手でした。ベスト男優賞に推した福田洋さん。
福田さんの演技、アクション、キャラクターが本当素晴らしく、映画×レスリングとコラボとしても成功しているなと勝手に思いました。表情の演技もとても栄えていたのが印象的。男の弱いmoosiclab作品の中で、希望のある男らしさでした。(黒澤佳朗/G-Shelter)

冒頭から映像がとても美しく撮影されていて、タイトルのB級ムードと裏腹に、とても丁寧な印象を持ちました。意外でした。で、お話は・・・な、ないです。キャラだけ? スタッフクレジットをチェックすると、ディアステ宮崎組の参加も。いろいろ乗り入れている感じ。「みんな楽しそうでいいですね」以上の感想が出てこないのに、嫌いにはなれない不思議な映画。あとドミノレディの書店員バイト姿も良いですね。三部作構想があるそうで本作はその第一部とのこと。もう勝手にやっててください(良い意味で放置)(西島大介/漫画家)

昔昔の学生映画の撮っていた自主映画のテイストが炸裂した作品で妙に懐かしさを感じました。(松村厚/第七藝術劇場)

正義のヒーローの素顔がうだつの上がらないフリーターとか、出来の悪い兄貴と健気で美人の妹の絆とか、手垢のつきまくった王道シチュエーションを、ドミノマスク=福田洋という魅力的なキャラクターと助演陣の好サポートで、ド真ん中から突破してしまう清々しさ。そして一番グッときたのは、クライマックス最後の切り札に「歌」を持ってくる「MOOSIC」な一手!お見事で一気に株が上がりました。一聴してそれと判る細身のシャイボーイ節も、あらためて好印象。(溝口徹/横川シネマ!!)

フルコーラスの洪水である。その分作品が長いのかと見終わって思ったりした。真正面からMOOSIC LABと取り込んでいることに好感を持った。所々音の使い方がくどいことと、ドミノマスクの動きに対してカメラのカット割りが少し鈍く感じ、テンポにのれないところもあったが、ラスト近くのみんなで歌うシーンはミュージカルの様でもあり、『マグノリア』っぽく思えたり、好きなものを思い切り詰め込んだであろう監督のこの作品への心意気を感じた。(菅原睦子/仙台短篇映画祭)

台詞の棒読みやチープに見せる演出など、好き嫌いは分かれるテイストだと思います。細身のシャイボーイさんも非常にクセのあるアーティストさんですし。個人的には好みではありません。が、ドミノマスクさんの何とも言えないひたむきさには嘘がないように見えて好感を抱きました。
クライマックスでドミノマスクさんが本来の力を失ったまま勝利しますが、そのまま(力を失ったまま)であっても勝つのは何故か。あれだけ宇宙規模の強さの描写を重ねた相手に勝利する根拠が提示されないのはやはり手落ちだと思います。(田中誠一/立誠シネマ)

タイトル見た時に真っ先に思い出したのが、ミルマスカラス(覆面レスラー)の映画。
確か副題が『復讐のラリアート』だったような気がする。しかしこの映画の主人公はドミノマスク(仮面レスラー)だ。男の子は、映画にヒーローとプロレスと音楽と美女とわかりやすい敵が出て来ると心を鷲掴みにされて弱いのよ。僕は細身のシャイボーイの全く熱い太身な歌が大好き。たっぷり楽しませていただきました。(坪井篤史/シネマスコーレ)

キャスティングも映画の態度も最高!1話分だけでも充分なくらい濃かったのがよかったです。福田さんにも心をくすぐられ、細身のシャイボーイの存在感も、望月さんやささかまさんはじめ女性陣の存在感も素敵でした。芝居に頼らずともいけるもんですね!(コムアイ/水曜日のカンパネラ)

わたしたちをもっとも楽しませてくれた作品である。「MOOSIC LAB」らしさ、乱暴に言い換えるなら、「今どき」な映画と音楽のコラボレーションではないものの、ドラマと音楽の古典的な結びつきは、文句なく観客に幸福感を味あわせてくれる。特に、それ単体としても秀逸な主題歌が、終盤のドミノマスクと暗黒魔王の対決場面でそれが登場人物たちによって口ずさまれるとき、ドラマと音楽のコラボレーションは最高潮に達する。この作品の魅力が、本業はプロレスラーの福田洋(『ドミノマスク』)に負うところが大きいのは間違いないが、真面目でバカバカしいこの物語世界を実現する上で細身のシャイボーイの歌が欠かせないことも言うまでもないだろう。個性的な脇役たちもいかがわしく愛らしい。(松本CINEMAセレクトSTAFF一同)

その存在感もふくめドミノマスクの福田洋さんがもちろん素晴らしいのだけれども、暗黒魔王はじめ各登場人物の設定が大好き。映画自体がドミノタウンのユニークな住人たちによる風変わりな日常を描いた印象があり、テレビ版「探偵物語」のシチュエイションを思い出した。そして細身のシャイボーイ! 彼が登場しギターを弾くことで、様々な局面の速度や光景が変わる。僕が考える音楽と映画との理想的なぶつかり合いの1つ。(井上経久/新潟シネ・ウインド)

懐かしのテレビヒーロードラマでも見てるような話の割方に微笑む。何の構えもなくヒーローに声援を送った子供のようにマスクマンを見ていた。中途 半端なマスクを被った優しき兄貴。ヒーロー物は何といってもライバルが不可欠だが、世界を越え、宇宙を越えてやってくるライバルアフロもまた良 い。それでも特筆は細身のシャイボーイ。オーソドックスな話で展開も読めてしまうだけに、その弛みそうなポイントで歌声とギターストロークが映画 にドロップキックを与えてくれてる。たどたどしいセリフの言い回しを味と取るか下手糞と取るかはさておき、エンタメ感は抜けてます。(家田祐明/K’s cinema)

主演・福田洋の存在感が素晴らしかったし、望月みゆ演じる妹のヒーローになりたいお兄ちゃんの、必死さや泥臭さと細身のシャイボーイの歌がマッチしていた。とってもすきです!(山﨑花奈美/MOOSIC LAB札幌編主宰)

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