WORKS[企画・その他]
14歳の栞(2021)
とある中学校の3学期、「2年6組」35人全員に密着し、ひとりひとりの物語を紐解いていく青春リアリティ映画。劇的な主人公もいなければ、大きなどんでん返しもない。
学校で眠ってばかりいるのに、家ではお菓子作りに勤しんでいる男の子。お調子者で「ウルサイ」のに、デートに行くとぜんぜん話さない男の子。「キャラを変えたい。できれば子供からやり直したい」と嘆く、地味で無口な女の子。そこには、非行少年も、家出少女も登場しません。
ただ、その誰もが、いまの私たちと同じように、わかりにくい問題にぶつかり、解決の仕方もあいまいなままに、前へ進んでいきます。
全くの他人であるはずなのに、その1人1人にどこか自分が重なり、気づけば目が離せなくなってしまう。あのころ私たちは、どんな人が好きで、どんな人が嫌いで、何に傷ついて、何に悩んで、何を決意して、何を夢見ていたのか。そんな記憶と感情が、次々と溢れかえっていきます。
この映画には「誰もが通ってきたのに、まだ誰も見たことがなかった景色」があり、そして、
普通の映画を観るのとは全く違う、「心のタイムマシーンに乗るような体験」が待っています。
すべてが慌ただしい世の中だからこそ、一度立ち止まり、いつでもあの頃の気持ちに立ち返るための記憶の「栞」をはさんでもらうための映画です。
監督 | |
---|---|
企画・プロデュース | 栗林和明 |
主題歌 | クリープハイプ「栞」 |
配給 | パルコ |
公式サイト |