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逆光の頃(2017)

『逆光の頃』

7.8(土)〜新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!

出演:高杉真宙、葵わかな、清水尋也、金子大地、桃月庵白酒、佐津川愛美、田中壮太郎

監督・脚本・撮影・編集 :小林啓一|原作 タナカカツキ「逆光の頃」(講談社「モーニングKC」所載)|主題歌:Yes But No「Ceremony」|製作:間宮登良松|エグゼクティブプロデューサー :加藤和夫|プロデューサー:中野剛、原田博志|ラインプロデューサー 松嶋翔|録音:日高成幸|衣裳:野口吉仁|内山さやか|ヘアメイク:北村あきな|方言指導:平松実季|製作:東映ビデオ、マイケルギオン|宣伝協力:Prima Stella|撮影協力:京都市メディア支援センター|配給:SPOTTED PRODUCTIONS
カラー|ステレオ|66分

人気フィギュア「コップのフチ子」の原案者としても知られる漫画家タナカカツキの名作コミックを実写映画化した青春ドラマ。古都・京都を舞台に、幼なじみの女の子に恋する男子高校生の、思春期ならではの不安定な心情と輝く時間を切り取った。京都で生まれ育った高校2年生の赤田孝豊。人生に対し漠然とした不安を抱える彼は、同級生たちとのケンカや友情、そして幼なじみのみことへの恋などを経験しながら、少しずつ成長していく。主人公・孝豊を「PとJK」「トリガール!」の高杉真宙、ヒロイン・みことを「サバイバルファミリー」の葵わかながそれぞれ演じる。監督・脚本は「ももいろそらを」「ぼんとリンちゃん」の小林啓一。

[NEWS]

■高杉真宙&葵わかな、小林啓一監督の撮影は「毎回心が折れる」「良い意味でしつこい」(映画.com)

■高杉真宙&葵わかな、京都で青春を謳歌!「逆光の頃」特報&ティザーポスター公開(映画.com)

花に嵐(2016)

★PFFアワード2016 準グランプリ&ジェムストーン賞(日活賞)&日本映画ペンクラブ賞&観客賞(名古屋・福岡)|★カナザワ映画祭 2016観客賞&出演俳優賞(りりか)受賞

7.29(土)〜8.11(金)K’s cinemaほか全国順次レイトショー!

『花に嵐』

出演:岩切一空、りりか、小池ありさ、篠田 竜、半田美樹、不破 要、吉田憲明 ほか

監督・脚本・撮影・編集:岩切一空|録音:石川領一|カラー|ステレオ|76分

大学入学後、誘われるがまま映画サークルに入った”僕”は、部室に置いてあったカメラを借りて映像日記を撮り始める。新しい環境の中、行く先々で”僕”の前に必ず現れる一人の女の子。新入生?上級生?なんとなく気になってしまう彼女に、”僕”は未完に終わった映画の続きを撮ってほしいと頼まれる。新しい環境で次々と出会う女性に振り回される、巻き込まれ型主人公。擬似ドキュメンタリーのような体裁をとりながらカメラを回し続ける”僕”は、次第にまだ存在しないフィクションの一部になっていく。

推薦コメント、続々到着!

■「やり方が分かるからやるんじゃないでしょ。やりたいからやるんでしょ。」———繰り返されるこの言葉が全てなのだと思う。岩切一空という人はじぶんという人間をよく知っている。じぶんというものを振り絞りさらけ出す意味を知っている。しかも、あくまでも冷静に、客観的に。苦しさを伴うその作業を、彼は止めない。「映画をつくりたい」ただその一心で。じぶんの無力さを認めながら映画と格闘し続けようとする彼の覚悟が、たくさんのたくさんの観客に届くことを願います。
———池田千尋(映画監督) 

■岩切一空監督『花に嵐』は全ての映画が撮られてしまった後だからこそ撮られた、地中から現れた突然変異的傑作。ヌーヴェルヴァーグから89年版『座頭市』、Jホラー、AV、セルフ&フェイクドキュメンタリー、POV、『ゼロ・グラビティ』まで射程に入れ、己の表現へと昇華させた凄まじさに感嘆。
———モルモット吉田(映画評論家) 

■センスの塊みたいな映画。笑いも驚きもエロもゲスもホラーもアドベンチャーもすべてぶち込んで、最終的に青春映画であることの奇跡。絶対に見逃してはいけない一作。奇才あらわる。
———門間雄介(映画評論家)

■すこぶる知的、すこぶる大胆。映画づくりの映画としての自主映画という既成の枠をわざわざこしらえるふりをして、そこからダーッと飛び立つのだ。羽がもげて墜落するかもしれないのに、そんな不安はうっちゃって、青空ならぬ灰色の空に飛び立っていく。それだけでも驚くのに、自ら主演して、ラブホテルでドギマギする<僕>のとぼけた味わいがメキシコ時代のまさにブニュエル。おかしくて、楽しくて、このテイストはどこかラテンのマジカル・リアリズム。そうした色々な特徴が、つぎはぎなんかでは全然なく、大きなエネルギーとなって固まった。岩切監督の才能に幸多かれ!
———田中千世子(映画評論家)

■本作は、独白による青春映画のような体で始まりながら、徐々にジャンルを越境し、POVの特性を活かしたホラー映画の様相をみせるに至り、現実と虚構の境界線をも曖昧にさせてゆく。このPOVの手法によって観る側の固定観念を揺さぶる演出には、白石晃士監督による『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』シリーズと同様の系譜を指摘できる。また、井伏鱒二の文学を愛した川島雄三の言葉を引用したタイトルには、映画製作への愛と覚悟を感じさせる。そして映画終盤では、「映画は記憶である」ということさえも示唆させている。それゆえ『花に嵐』は、新たな時代の<映画についての映画>である、といえるのではないだろうか。
———松崎健夫(映画評論家)